御坊市の品かね

当時 ”品かね ”と呼ばれていた。

  その組成は
     五倍子粉         260g
     緑バン          160g
     カキ殻(炭酸カルシウム) 50g    

 天保年間に和歌山製造されていたことが
 昭和になって判明した。
 和歌山県御坊市塩屋町北塩谷の田端家に、
 天保15年1844年ころ活躍した商人
 
田端梅助が子孫のために書き写した
 お歯黒の”伝授覚書”が保存されていた。
 それを元に再現してみた。


筆先に水をつけ、五倍子粉をつけて歯表面に
 塗ったところ。


 上の拡大画像。

 日本古来の自家製のお歯黒と同じように、
 黒く付着しているのがわかる。


 水洗したところ

 付着したお歯黒を水洗すると、色落ちて
 わずかな歯黒の付着が見られる。
 お歯黒は一回ではなかなか染まらないこと
 が理解できると思う。
 一週間に2~3回塗ったと言われている。
 


お歯黒を10回くらい塗ると
こんなに黒変しました。